日記 投稿日:2015年1月16日
外に敵をつくる(2)
外に敵をつくれば、内なる集団はまとまって敵と戦って勝とうとする。
相手が強ければ強いほどまとまりは強くなる。
そして、相手を打ち負かすまで戦おうとする。
現在の中東地域における紛争はどうもそのような文脈で見ることができよう。
それは相手をノックアウトするまで続く。終わりの無い復讐の戦いになる。
そこには競争のようなルールはない。そして、その団結を維持するためにスケープゴーツを用意する。つまり、集団内に犠牲者を出し、もし集団のやり方に従わなければ同じような運命が待っているのだと見せ付ける。
いわば恐怖による支配を行うのだ。
財政的な裏付けがあれば、集団は大きくなる一方で、トップの一方的な方針に盲目的に従う集団ができあがるのだ。