日記 投稿日:2016年3月14日
大津地裁の判断が稼働中の原発を止める
先日の3月9日、滋賀県の住民が求めた関電高浜原発3,4号機の運転差し止めの仮処分申請で、大津地裁は差し止めを命じる決定を下した。
仮処分決定は直ちに効力が生じるため、関電は運転中の3号機を停止した(4号機は2月末に再稼働したが、直後に不具合が発生し緊急停止している)。
同原発は原子力規制委員会の審査に合格しており、今回の仮処分申請は、規制委員会の審査基準そのものを問題にしたところに特徴がある。
地裁は「基準を安全の基礎と考えるのはためらわれる」と疑問視しているのだ。
これに対して関電は、直ちに不服申し立ての手続きをするとのコメントを出している。
その司法判断がでるまでに少なくとも数か月は停止することになるだろう。
この審査基準はどこまで尊重されるべきか、今後の裁判の行方を見守りたい。