日記 投稿日:2015年12月14日
COP21の合意
2020年以降の地球温暖化対策を検討していたCOP21は、196か国・地域が参加し、京都議定書以来18年ぶりとなる新たな枠組み「パリ協定」を採択した。
合意内容のポイントは、
①産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える目標を設定したうえで、1.5度以内に抑える努力をする
②すべての国は、温暖化ガスの削減目標を5年ごとに国連に提出し見直す、
というものだが、懸案となっていた途上国に対する資金援助については、現在の水準の年間$1,000億の数字は盛り込まず、その水準を2025年まで目指すとする協定とは別の決定を行った。
これまでは、常に消極的であった排出国の第一位と第二位の中国とアメリカも賛成にまわり、やっと地球レベルの取り組みになった。
これが直ちに実行されるかどうかはわからないにしても、温暖化による地球規模の気候変動と環境への負荷に対する危機感が共有されたことだけは確かなことだ。
ただ、今回だけは参加国がすべて当事者意識をもち、「みんなの責任は誰の責任でもない」という結果にならなければよいがと思うだけである。